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2006(近日入荷)

『MEXICAN SESSIONS』
2006

『CITY BREAKERS:18 FRAMES
PER SECOND』
2004

『CITY BREAKERS』
2003

『URBAN EVACUATION』
2001

『MASTER SESSIONS VOL.2』
2000

『REBEL RADIO MASTER SESSEION
VOL.1』
1997

『LIGHT 'EM UP BLOW 'EM OUT』
1996

『ONE COLOUR JUST REFLECSTA
ANOTHER』
1994

『THE BREEZE WAS MELLOW』

■UP, BUSTLE & OUT特集はコチラ
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UP, BUSTLE & OUTのアルバム『URBAN EVACUATION』が完成時のインタビューです。前2作でのキューバから、ジャマイカへとテーマを移し、レーベルも「より自由でインディペンデントな活動を展開するため」古巣のNINJA
TUNEを離れた(ヨーロッパでは独UNIQUEから、日本ではANGEL'S EGGからリリース)。アルバム制作の背景と、彼らの音楽への姿勢について、今回はリーダーのRUPERTではなく、サウンド面の重要人物であるEINに質問しました。
■interview &
text by E-JIMA (DISC SHOP ZERO)
■UP, BUSTLE & OUT(註:直訳すると“上がって動き回って飛び出す”)と名付けた意味は? また、名前と音の関係は?

名前の由来は、時と共に霧の中に埋もれてしまったけれど、創作活動への熱心な気持ちを分かってもらいたくて頑張っていたことを覚えている。それは今日の僕らも同じこと。僕らは音楽や歌詞に関してあらかじめ想定されたアイデアにしばられたくはない、ということが言いたかった。そして、あらゆる文化の要素を組み合わせることのできるいわば、フリー・エージェントでいたかったんだ。僕自身、音楽は分類されるべきと言われることに対しては慎重で、全ての音楽はそれ以前に発表されたものとの混合物であると信じていて、まったく100%オリジナルな音楽なんていうものは存在しないと思う。

新しいプロジェクトは「500cc REVOLUTIONARY」と題されたレーベル・プロジェクトのもとでリリースするんだ。レーベルのイメージは危険で反抗的な世界。原付きバイクと革命家の「憎まれっ子世にはばかる」的姿勢を合体させたもの。タイトル『URBAN
EVACUATION』は都市生活の厳しさを表現してる。歌詞でも「暑すぎるところ、トラブル・スポットみたいだ」と歌っているように、荒廃から逃れたいという欲望が描かれているんだ。
■バンドの歴史について聞かせて下さい。ジャジーなサウンドからバンピー・エレクトロ、そしてキューバン・ミュージックへと移り、今回はジャマイカン・プロジェクトになっていますが。

グループの背景にある考えが根本的に変化しているのかというと、よくはわからないけれど、バンドを始めた頃の考えは今も変わらない。作品に対する感じ方、例えば「試しにやってみて、もしそれがうまく行ったらそのまま作品にしよう」みたいなところは変わらないままだよ。音楽に関して、何が正しくて何が間違っているかという、他者の意見には決して左右されない。けれど、僕らのスタイルは経験とともに成長し続けているはず。

初期にNINJA TUNEからリリースした5枚のアルバムは、ジャズ/サンプリングのクロスオーヴァーを実験的に取り入れた作品だった。色々なタイプの要素をひとつにまとめようというチャレンジ精神が伺えるでしょ。リスナーはパッケージングされた音楽の決まりきった世界の中で、何か新しくて面白いものを見つけようとしているんだと思ったんだ。現在の思考に従って完全でなければならなくて、しかも既に死んでしまっている音楽社会の体制に、僕らはただひとつの方法で反抗してきた。

キューバのプロジェクトは、キューバに住むミュージシャンがすべて曲を書き、レコーディングしてくれたものなんだ。グループにとってはエキサイティングな遠足のようなもので、その島の人たちとの団結がうまく表現されたアルバムになったと思う。でも、自分たちの音楽的ルーツから遠ざかって回り道をしているようでもあったね。そして今、ダブとルーツの新しいプロジェクトによって確かに自分たちの道に帰って行っていると感じているよ。

『URBAN EVACUATION』は、僕たち全員にとって自然な進化のように思うよ。みんなダブ・ミュージックを愛しているし、スタイルが明らかにシンプルで、惑わされることなくまっすぐな気持ちで作ることができるようになった。作品の制作過程も大きく変化したんだ。僕らは曲ごとによく5つとか、それ以上のヴァージョンを作るのだけど、そのことによって、リズムの微妙なエフェクト感を際立たせたり、ゲスト・ミュージシャンの素晴らしい音楽的才能に注目させられたりすることができるんだ。プロジェクトの関わる全ての人の熱心さにはとても驚かされたよ。コロンビア、ポルトガル、そしてジャマイカのミュージシャン達から溢れるアイデアが雪だるま式にどんどんと膨らんでいって、レコーディングを終えたときでさえ、魅力的なヴォーカルの入った、また別のマスター・テープがポストに届いていないかな、と尋ねてしまうほどだったよ(笑)。
■『URBAN EVACUATION』のサウンドは、70年代中頃からのジャマイカン・ミュージック(ヴォーカルのハーモニー、詩文化、ラガマフィン、そしてイギリス寄りの素材)の全歴史といった感じですが、非常にオリジナルな感じに聞こえます。それは単に楽器、機材の問題でしょうか? また、このプロジェクトでどのように生き方や場所を見つけましたか?

『URBAN EVACUATION』はジャマイカの音楽に、もろに影響を受けたものになってる。だから否定するつもりは全くないよ。KING
TUBBYのような真のマスターには偉大なる敬意を払ってるよ。ただ、僕らがやっていることが彼らが20世紀文化に寄与してきたものとイコールになるとは全く願ってないんだ。事実、ダブはずっと先を行っていて、今日のミックスにも大きく影響を与えているし、音楽文化と一体化してきたんだ。僕らはレゲエ・プレーヤー達と素晴らしい音楽的団結を見い出すことができたんだ。一見、スタイルはシンプルだけど、注意深く聴いてみると、彼らが伝えようとしているメッセージが聞こえてくるはずだよ。失業問題や差別、麻薬、ストリート・カルチャーに溢れる都市生活の中で、僕らがそんなことをほんの少しでも捉えらえられたら嬉しい。歌詞を聴くと、僕らが感じている世界や、ローカルの出来事に対するフラストレーションを感じることができるでしょ。でも、まだ周りに影響を与えるには、ほとんど無力。いわゆるリーダーと呼ばれる人たちや、世界中にいる自己満足の人たちに対する僕らの怒りも、感じ取ることができると思う。でももっと重要なのは将来への希望というポジティヴなメッセージもあるということ。

音楽の話に戻ると、本来のサウンドを作るために、機材は絶対的に重要さ。さらに重要なことは、ミュージシャンが曲に対してどれだけ創作意欲を注げるかということだね。僕らのギタリスト、CUFFYは素晴らしいソロを聴かせてくれた。本物のフラメンコのスタイルを取り入れた。これがジャマイカンじゃないということは分かっている。でも、実験的なアイデアで、実際それがうまくいったんだ。長いこと一緒にやっているパーカッショニストのEUGENIAは、生演奏のフレッシュさを色々な曲で聞かせてくれている。ドラムだけではリズムを保つのに物足りないこともあるから。しかしなんと言っても真のスターはRAS
JABULANIだね。スピリチュアルなトースティングはまさに必聴だよ。彼のラスタ魂が宿った歌詞を聴けば、70年代にはブリストル・レゲエ・バンドBLACK
ROOTSとともに広くツアーしたこともまったく驚くことではない。そして、DJ MEXICAN。彼はジャマイカン・ラガにこれほど多くのスタイルがあるってことを証明してくれた。アグレッシヴではあるけれど、ラフなボーカル・スタイルで、MEXICANは実際深い確信を持った、とても精神的な人間。それがそのまま、メロディックな彼のスタイルに通じているんだろうね。それから、アルバムにゲスト参加してくれたオーランド・サントスはポルトガル出身のルーツ・スタイルを持ったヴォーカリスト。彼の歌を聴いたとき、彼がプロのミュージシャンじゃないということが全く信じられなかった。彼のスタイルはそれくらいフレッシュで、影響力の大きいものだったんだ。

一旦レコーディングが終わっても、トラックのミキシングという膨大な作業が残っていた。RUDYと僕が膨大な時間をかけて作業したんだけど、スタジオでの日々は楽しかったな。スタジオは丘の天辺にあって、ブリストルの街を丸ごと支配下に見下ろす位置に建っているんだ。全ての作業はその煙った部屋に籠って行なわれたんだよ。街の最も荒れた、貧しいエリアへ訪れてみることは僕らの作品の背景になっている。僕らはオリジナル・ダブの雰囲気にはできる限り忠実なんだ。ラフさ、わざと洗練された音にはせずに、ホーム・メイド感覚のエフェクトで音を作っていく。全体的なプロジェクトの鍵はダブ・マスターたちと同じレベルの精神を持つことだった。
■次のプロジェクトはどうなりますか? このままレゲエの路線でいくのですか? また、音楽的テーマの変更もありうるのでしょうか?

友人たちからのサポートや励ましで、僕たちが想像していた以上に全てが大きくなってきた。実際大きくなりすぎて、新しい作品を収めるためにも、近々もうひとつ同様のアルバムを作ろうという計画はあるよ。『URBAN
EVACUATION』より以前に東ヨーロッパに影響を受けたアルバム、『ON THE BACK BURNER』というプロジェクトと「BOHEMIA」というシングルがあってね。これらのバック・トラックをミキシングするために忙しく作業してる。その後、ポータブルでレコーディングをして、ソビエトの国々へ送ろうかと思っているんだ。作品は、より雰囲気重視のドリーミーな感じになると思う。今現在の作業から生まれたアイデアを具体化するためにも音楽的融合の興味深い実験になると思うよ。
■一般社会に対しては何を目標としていますか? もしくは人々に何かを感じさせたり踊らせたりすることのみに楽しさを感じていますか?

音楽を良いものとして捉える人もいるかもしれないし、リズムや低音にハマる人もいるかもしれない。でも国際的な舞台へチャレンジすることに関しては、真剣なメッセージを込めているつもりさ。とりわけ、戦争や復讐に関しての発言についてはそう。僕らはそんなに熱くなり過ぎる前に、皆にちょっと思いとどまって欲しい。ポジティヴなメッセージも含んでいます。ボスが何を言おうと、自分の命に責任を持って現実を知ること。
■最後に、多方面でリスペクトされているレーベルNINJA
TUNEを離れて、ドイツはUNIQUE、日本はANGEL'S EGGからのリリースというのは、どういう経緯だったのでしょうか?

NINJA TUNEとやってこれたことで、僕らは才能を伸ばし、試すチャンスを与えられたと思う。そしてぼくらはそれを素晴らしいことだと思ってきた。でも新しいプロジェクトではあらかじめコンセプト化された関わりではなく、自由が欲しかった。NINJAから出したアルバムは今でもクラブやラジオ、テレビでかかっているわけだし、自分たちの音楽的なルーツは決して忘れない。ただ単に違ったことがしたかったんだ。
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