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ROB SMITH
photo by Emi Smith


ROB SMITH / UP ON THE DOWNS
ROB SMITH
『UP ON THE DOWNS』

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ROB SMITH

SMITH & MIGHTY

MORE ROCKERS

3 TRIPE

SMITH & MIGHTY、MORE ROCKERS、そしてBLUE & REDと、数多くのユニット/プロジェクトで音楽をクリエイトし続けるROB SMITH。ソロとしては初のアルバム『UP ON THE DOWNS』をリリースした彼にインタビューを行ないました。

■interview & text by E-JIMA (DISC SHOP ZERO)

「今僕は人生でとても幸せな時期にいる。
このアルバムでは僕自身の幸せが聴こえてくるんだ」


■このアルバムを制作したいきさつは? どうしてGRAND CENTRALになったの?

『それはとても突然のことで、全く予想もしていないことだったんだ。春にGRAND CENTRALのFUNKY FRESH FEWのリミックスをしたんだ。彼らはそのミックスをえらく気に入ってくれて、アルバムを出してみたらどうかという話をくれたんだ。11月にリリースするために、7月中に終えなければいけないという制約はあったけど、GRAND CENTRALの僕の作品に対する熱意は伝わってきたし、ソロ・アルバムを出すにはちょうどいいタイミングなのかな、という気もしたんだ。

■GRAND CENTRALというのは完成前に決まっていたの? 制作する中で、そのレーベルの持つ個性というのは意識した?

それまでにAIMというバンドと、RAE & CHRISTIANは聴いたことがあったけど、正直、レーベルについてはよく知らなかった。まずはじめに僕が作りたいと思う音楽が、彼らのサウンドに合うものなのかということが気になったんだけど、彼らと話しをしてみると、僕のアルバムは彼ら向けのサウンドにする必要はなく、僕のやり方で、自分の味を出して欲しいということだったんだよ。

■今回は最初から、さまざまなことの最終決定まで、すべて自分でやったんだと思いますが、その点でSMITH & MIGHTYとは違うと思ったことは?

SMITH & MIGHTYでも僕らはもっぱら個別に作業しているし、それがよく機能している。今回の作業も同じ様な感覚でできたよ。違いはというと、バンドやグループとしてではなく僕個人の、僕がよいと思った考えが全面的に表現されているということかな。

■RAY(MIGHTY)やPETER(D)に、途中の段階で音を聴かせないというのはどういう気分? 何も変わらない? 不安? その方が気が楽?

これまでにもBLUE & REDや、TIME WILL TELLなど、自分個人や、他のプロジェクトで作品は作ってきた。けれど、すべての決断を自分でくださなければいけないというのは、今回が初めてのことだった。大きな違いは、音楽が自分のヴィジョンに収めなければいけなかったため、より直に作業したところ。RAYやPETER、他の人たちと一緒に作業を進めるのも好きだし、自分だけで作業をするのも好き。

■個人的には、SMITH & MIGHTYのアルバム『LIFE IS...』を更に前進させた、良い意味でデモのようなパーソナルな印象を持ちました。

いくつかはパーソナルなものだよ。「REVERIE:夢想」という曲は、僕が曲作りを始めたときからの初期のアイデアなんだ。僕の母がこの曲をとても気に入っていて、彼女が名付けたんだ。僕の両親はふたりとも亡くなってしまった。この曲はふたりのことを思い出にするために作った曲なんだ。今僕は人生でとても幸せな時期にいる。このアルバムでは僕自身の幸せが聴こえてくるんだ!

■サウンドに、SMITH & MIGHTYのときよりもニューウェイヴな要素や実験的な要素が多くみられると思います。それは今回、意識して出したフィーリングですか?

GRAND CENTRALは、僕がやりたいように作ったこのアルバムに満足してくれている。これまでのガイドラインにあわせる必要はまるでなかったので、僕が常に好きな要素を盛り込んで、自由にやりたいようにやったんだ。

■SMITH & MIGHTYの音楽は以前からベースとメロディなど、対比的な部分が印象的でした。今作でも(「ANGELS IN POVERTY」にみられる)ヘビーだけどソフトという感触、ヴォーカルでKELZRUDY LEEをフィーチャーするという点も含め、アルバム全体に“対比”という要素が多くみられると思います。そして、今作は対比と呼ぶには、絶妙すぎるバランスでミックスされそうでされていない美しさがあると思います。ROB自身もその対比、多面性というのは作品作りの中で意識していますか?

君の描写や考えはすごくいいと思うよ!僕はこういうサウンドや違ったタイプの音楽が好きなんだ。違った側面を持つアルバムにしようと試みたんだ。お互いをほめ讃える様なサウンドが好きなんだ。ハードとソフト、スローとファスト、軽さと重み。僕はそれらがお互いに出たり入ったり流れるようにしたかったんだ。

■古いトラックや、ヴォーカルを再度使っている曲もありますが、僕はレゲエの手法的なものとして捉えました(レゲエがよくトラックを使い回したりする)。今回、それらのトラックを使って新しい曲としようと思ったのはどうして?

うん、それは正解。まさにレゲエとヴァージョンの考え。「REVOLVE」のハープとベース・メロディーは、僕がやったSTATIK SOUND SYSTEMの「REVOLUTIONARY PILOT」のミックスから持ってきた。是非もう一度違った使い方がしてみたいって思ってたんだ。STATIKのPETE WEBBに聞いたら、彼もそれはいいアイデアだって言ってくれたよ。それは自分のサウンドをサンプリングしているか、リサイクルしているって感じだったよ!
「QUESTION」と「LIVING IN UNITY」はTIME WILL TELLプロジェクト(HENRY & LOUISとBLUE & REDによるアルバム)からのリワーク。シンガーのGHADIANがこれらの曲で見せた強い言葉をもう一度新しいスタイルで表現したかった。

■タイトルの意味は?

『UP ON THE DOWNS』というのは何かの上に昇ろうとしていて、ポジティヴとネガティヴが対面しているということ。THE DOWNSというのは、みんなが夏になると行く、ブリストルのあるエリアの呼び名でもある(註:かつてはTHE WILD BUNCHもサウンドシステムを行なっていた)。こう言うんだ。「I'm going up on the Downs」って。

■今後はソロとしての活動(作品制作やDJなど)も活発にしていくの?

うん。他のプロジェクトと平行してソロ活動もやっていくよ。音楽で忙しくしているのが好きなんだ。

■SMITH & MIGHTYとしてベスト盤を出しますが、SMITH & MIGHTYがスタートしてからのこれまでの17年間をどう考えますか? こんなに長く続けていると思っていましたか?

いや、まったく思ってもみなかったよね。こうやって今でも続けていられて、僕たちは恵まれていると思うし、感謝しているよ。SMITH & MIGHTYとして始めた頃の僕らの野望は本当にちいさなものだった。僕らの曲がレコードとしてかかったら、どんなにカッコイイだろう、と思っていて、それ以上先のことなんてまったく思ってもいなかったんだ。今では世界中を旅して、沢山の素晴らしい人たちと出逢って、沢山の素敵な友達が出来た。これは僕らへのボーナスだよね。

■ロブがソロを出してSMITH & MIGHTYがベストを出して、ということで活動終了かと思っているファンも多いと思うので、ロブから一言お願いします。レイやピーターは最近何をしているの? MORE ROCKERS、SMITH & MIGHTY、その他にあれば、今後の予定を。具体的にリリースの予定などもあれば。

SMITH & MIGHTYは終わっていないよ。RAYと僕は12月に日本へ行くことをすごく楽しみにしているんだ。それに僕らのベスト・アルバムがリリースされることも、とても光栄に思っているよ。RAYとPETERと僕は僕らにチャンスがある限りいつも一緒に活動しているだろうし、新しいアルバムも作るよ。PETERと僕はちょうどMORE ROCKERSのアルバムを作り終えたところで、これは2月にリリースになるよ。『UP ON THE DOWNS』からの新しいシングルも1月末にリリースされる予定。

■最近のフェイヴァリットを。

Twilight Circus feat. Big Youth / Love is What We Need
Calibre / Hold back / Jah
Alpha - Once Around Town
The Nudge - Bumpin
Fresh - Signal
Blockhead - Insomniac Olympics E.P.
Clipz - Sound Boy


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