INTERVIEW:E.D.O.ECHO SOUND SYSTEM PART 2      1 | 2 | 3 | 4 interview TOP



E.D.O.ECHOのファースト・アルバム『OUTLINE』

■目次■

PART 1:
出会いからユニット結成へ


PART 2:
『OUTLINE』について

PART 3:
ライヴについて


PART 4:
DISCOGRAPHY

PART 2:アルバム『OUTLINE』について

E(E-JIMA):アルバムっていうのは、「アルバムを出そう」って言われてから考え始めたの? それとも、自分達で今まで作ってきたものを、いつかアルバムにしようとは思っていたの?

◆自分達で気合い入れて作ったものは既にCD-Rとしてあって、あくまでも個人レベルの限られた環境の中でやっていたので、その延長戦上に何かあるか?っていうのは自分達でも解っていなかったんです。アルバムの話が来た時は本当にビックリして。話をもらってから、今までの時間っていうのがそんなに長くなかったので、結局「今までのやり方」+「今回のアルバム」っていう感じで。だから、アルバムに入れることを意識して作った曲はあんまりないです。

E:その話が来た以降は、もちろんそういう感じ?

◆まあ、そういうモードに入らなきゃって、意識的にそういう風になって。
。石本さん(maoレーベル・オーナー)は「今まで作った曲でアルバムを作ろうよ」って言ってくれていて。「いや、それはちょっと、それはちょっとマズいです」と……(笑)。自分達はどんどん日々変わっていってるわけじゃないですか。だから「(新しい)曲作ります」って言って。で、2人で「どうしよう」って。
◆その間に、リミックスの話もドーンと来て。「アルバム作ろう」って言った後に来たんですよ。

E:それはPASADENAの?

◆PASADENAもそうだし、(WORLD SUPREME FUNKY FELLOWS)2102だったり、これはリミックスじゃないですけど、SF RECORDINGSのコンピレーションとか。だからもう、アルバムを「さあ、やろうかな」っていう時に、それをやることになったりして。

E:初めてじゃない?アルバム作るの。事前に「こういう曲ができたんだけど」って聴いてもらったりしたの?それとも割ともう、完全に自分達で作って、「出来ました」って感じで?

◆割とそうですね。石本さんは、俺たちのファンでいてくれているので、「何をやってもOK」っていう感じで。そういう、大きく来てくれたんで。でも俺達の中で、今までの曲だけじゃ困るなって、自分達で意識していて。

E:自分達もそうして良かったと思ってる?

◆。思ってますね。
◆アルバムを作ってる期間は、人と会うっていうのもめっきり減ってしまって、でも石本さんとはちょくちょく会ってたので。その時に色々アドバイスしてくれたりして。

E:じゃあ、アルバムに入ってる曲は、今回プロモを配ってるけど、その前の時点ではあんまり人に聴かせてなかったんだね。

◆そうですね。

E:それは不安じゃなかった?

。不安とか思う以前に……という感じで。

E:例えばうち(エンジェルズ・エッグ)でいうと2102とか、彼等はファースト・アルバムを出した時はバンバンDJやってて、クラブでチェックできるから、反応が解るから恐い事がなかったというか、ある程度確信が持てるわけだけれども、E.D.O. ECHOはそんなに新曲をがんがんライブでやっているわけでもないし、不安はなかったのかなーと。しかも初めて(のアルバム)じゃない?

◆そうですね。だからそれは正直、とりかかる前は凄く不安でしたね。それこそ(WSFF2102の)EIJIくんに「アルバムってどうやって作るの?」って素朴な疑問を投げかけた事もあって。結果的に、ライブをやってきた曲もその中にあって、一方で全く試さずにアルバムに入れる事になった曲もあるんですけれども、それは今までやってきたことの中で、自分の中でOKになっていて確信があることがあって、それを信じてやったっていうのがあります。

E:そういう意味ではキャリアあるんだもんね。

◆そうですよ(笑)。トラック作り始めて十何年とかなので、それを「大丈夫だ、大丈夫だ」って自分に言い聞かせながらやってたっていう部分がありました。

■(アルバムから)色々な音楽の要素が感じられるんですが、影響を受けた音楽っていうのはあるんですか?

◆そうだな、うーん何て言ったらいいんだろうな……(沈黙)。
。いっぱいあり過ぎる。
◆そうそう、あり過ぎちゃって……。
。音楽だけじゃないかも。映画とか、絵だったり、写真だったり。その瞬間に感じたものだったり。何処かに行ってきて、帰り道に感じたことを、家に帰って作った曲もあるし。

■直接的にある音楽をやってみようというのではなくて?

◆とっかかりっていう部分でADRIAN SHERWOODみたいにやってみたいなーとか、影響を受けるっていうレベルで意識しなくても出てることはあるけれど、曲を作る時のイメージっていうのは、音楽に限らず色々あります。DJをやってたっていう事もなくて、レコードを買い漁る事もなかったので、現場というか、『(0)117』で聴いた音楽が自然に吸収されてる部分もあって。(アーティストが)誰だか解らないままだったりするんですけど、それに近い感じになったると「ああ、これ、あの時聴いたあの曲の感じだよな」と思ったり。それで作りながら気持ちよくなったり。具体的に色々なミュージシャンにも影響を受けてきたけれども、全然クラブ・ミュージック寄りではなかったりして。作る時に(聴いた曲の)イメージで引っ張っていくってことはあるかな。

■今、情報が沢山あって、色々な音楽が簡単に聴けて、しかも機材も持っていたら、サンプリングとかを使って、同じことやろうと思ったらすぐにできる状態だと思うんですけれど、それを敢えてしないところは、珍しいかなと。

◆やろうにも出来ないというか、これはちょっとマズいだろうと思う音楽があまりにも多くて。サンプリングっていうこと自体が悪いのではなくて、全く自分のものにできてない状態でやるのはマズいというか。そういう風に作っている人の音楽を聴いても、出来たものに聴こえない。自分がやる時も、安易な方向に行かないように気を付けてる。
。今、誰でも音楽を作れるけど、適当な音は出しちゃいけないと思うし、何でその音を出したのかっていうのをいつも考えてる。
◆多少荒削りであっても、今の自分達はこのレベルしか出せないっていうことに素直にならなきゃなと思うし。自分のできることをやればいいんだってシンプルになれた時があって。その延長線上でE.D.O.ECHOは、こういう風になってきたのかなーと。

E:そういうテクノロジー、機材がなかったら今どうしてたと思う?それでも音楽作ってたと思う?

◆作ってますね。やると思います。

■アルバムの前に3枚のCD-Rが出ているわけですが、そこからアルバムに入った曲というのは、ちょっと変えたりしているんですか。

◆音質的な部分で大幅に変えたところがあります。今回のレコーディングを機に、新しいレコーダーを買って。あるものだけでやってきたんで、これから世の中にもっと幅広い所で聴かれるようになるんなら、クオリティーも大事だなと。じゃあ、今一線で存在しているような機材を手に入れてみようかなーと思って(笑)。音質的な部分はレベル・アップしました。

E:その入れた曲と入れなかった曲の境目っていうのはどこにあるの?

。新しく作ってない曲は、ライブでやって、ライブの中でもうやらなくてもいいかなってなった曲はだんだん削っていって、残った曲っていうのがあったので。

E:そういう意味じゃダブ・プレートを試すみたいな。

◆そうですねー。だから「これはもう一生やらないだろうな」ぐらいに思った曲もあって。

E:なかったことにしたいわけじゃないんだよね?

。それはないですね。作り直したいっていうのがあって。
◆だから、アルバムにもCD-Rと被っている曲があるんだけれども、録音し直して、歌やピアニカも録り直して。曲の構成は同じなんだけれども、音的なダイナミクスっていう部分では変わっていると思います。
。色んなものが入っているので、聴く人によっては「何やりたいんだろう」っていう風に思うかもしれないけど、今までやってきた事と、これからもっと進んで行きたいんだっていうのを込めて出したかったっていう気持ちがあるので。

E:この中で一番古い曲は?

◆「C.I.」です。

E:一番新しいのは?

◆「OUTLINE」。

■沖縄行ったあとに作った曲ですよね?

◆いや、沖縄には最後のミックスをやる前に行ったから。
。どうしても最後に、聴いてくれる人に「幸せな気持ちになったなー」って思ってもらえる終わり方にしたかったの。「人生色々あるけれども、生きることは素晴らしいんだよ」っていう思いがあって。最後はどうしても明るい曲にしたかったんですよ。あとどうしても三線を入れたくて。それが何故か沖縄っぽくなったかもしれない。


>>> PART 3へ続きます


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