MASSIVE ATTACK / Blue Lines - Bristol 20 Selection

ヒップホップ・グループThe Wild BunchのMiles Johnson（DJ Milo）とNellee Hooperと袂を分けたDaddy G、Mushroom、3Dの3人が、88年には制作に着手していたという1stアルバム（その間、Smith & MightyとDaddy Gの共同プロデュースによるCarlton『Any Love』や、Neneh Cherryなどいくつかのリミックス仕事や客演を行なっている）。当時の雑誌を見ると「Nellee Hooperがプロデュース」「Nellee HooperとJazzie B（Soul Ii Soul）が共同プロデュース」などという計画もあったようだが、結局はMassive AttackとJohnny Dollar、Cameron Mcvey（Booga Bear / Neneh Cherryの夫）によるプロデュース。Shara Nelson、Horace Andy、Willie Wee、Tricky、Neneh Cherry、Paul Johnson（Miloの弟）、Tony Byanらの協力により、1年近い期間をかけて最終的には「6ヵ月スタジオに籠りっきりで」（3D）完成。
3Dが当時「アルバムはスタイルおける発展のショウケースになると思う。後半は前を向いたより新しいアプローチ、そして前半はThe Wild Bunchの頃からの古い感覚で」と語っていた通り、ソウルでありファンクでありレゲエであり、ヒップホップでありハウスであり……全てでありながら全くのオリジナル。時代を変えた1枚。