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INTERVIEW:PINCH

DISC SHOP ZEROの2007年ベストに『UNDERWATER DANCEHALL』が選ばれたPINCHの、DRUM & BASS SESSIONSで来日した際に行なったインタヴュー。

いろんな人から日本の話って聞いてた?

うん、ROB SMITHFLYNN & FLORAからいい所だって聞いていて、実際来てみてその通りだとわかったよ。

いま何歳で、いつからブリストルに住んでいるの?

27歳。1998年からだから約10年になるね。

どうしてブリストルに住むようになったの?

もともと南ウェールズのニューポートで育ったから、車ですぐに来れる所だったというのもあるけど、ブリストルから生まれる音楽や出来事に憧れていたというのが一番の理由かな。

ブリストルの街にはどうやって馴染んでいった?

生活スタイルがロンドンのようにせかせかしていなくてゆったりしているのと、やりたいことが沢山あって、面白い音楽に溢れているから、まったく自然に馴染んでいったよ。

ミュージシャン仲間とはどういうところで知り合ったの?

クラブで、というよりも人づてに紹介、紹介で知り合うことのほうが多いかな。積極的に連絡をとったりとか。自分の作品を交換しあったりだとか。数年前にANDY SCHOLES(HENRY & LOUIS)に初めて会ったときは、彼がROB SMITHを紹介してくれて、ROB SMITHがPETER Dを紹介してくれて、PETERがFLYNN & FLORAを紹介してくれて……という感じ(笑)。わかるでしょ?

最初に魅力を感じた音楽は何でしたか?

本当に小さい頃はポップなものはなんでも聴いていたし、9歳ごろにはGUNS N' ROSESにハマっていて、11歳くらいからレイヴ・ミュージックを聴くようになった。でも同時にいろんな音楽も聴いていたよ。グランジとかスラッシュ・パンクとかもね。そのころ兄貴がON-U SOUNDなんかのダブを聴いていたので、彼の部屋でレコードを聴いたりテープにコピーしたりしていたんだ。14歳になるとMASSIVE ATTACKやTRICKYを聴くようになって、15歳でMETALHEADZやGOLDIEを聴いて、そこからジャングル、ドラムンベース、テクノという方向に向かっていったかな。

DJや音楽を作るという行為に関わりたいと思うようになったのはいつ頃で、何かきっかけがあったの?

ダブステップの音楽をDJでかけたいと思ったときには、ダブステップのレコードがまだ多くなかったんだ。だから、グライムとか、テクノにちょっとダブステップを混ぜたりなんかしてかけていたんだけど、もっとプレイしたいからという理由で自分で作り始めたのがきっかけかな。

具体的にミックスしていたレコードってある?

BIG APPLEのレコードとかDMZとか、04年頃は本当にレコードがなくてね。あとWILEYとかBASIC CHANNELとか。

そういうのを自分で聴くようになって、「これは新しい」と思った?

うん、DIGITAL MYSTIKZのダブとかBENGA、SKREAMとかを聴いたときの方がそう思ったけど。彼らには常にインスパイアされてる。

初めて作ったオリジナルのトラックはダブステップだったの?

初めてのトラックはジャングルだったよ。5〜6年前のことかな。その後ダブステップを独学で作るようになったんだ。

アルバム『UNDERWATER DANCEHALL』を作ろうと思ったきっかけは?

PLANET MUからアルバムを作ってみたらどうか?と言われたんだ。自分では思ってもみなかったことだったんだけど。それでつくり続けていくうちに、自分のレーベルTECTONICから出すべきだろうと思うようになったんだ。

アルバムにテーマはあったの?

コレといったものはないね。作ったとき迄の僕の人生が反映された音楽ってことくらいかな。

ヴォーカルの乗ったダブステップというコンセプトについては?

それは割と後になってからかな。ニューヨークのJUAKALIと一緒に作った作品があって。彼がトラックにヴォーカルを乗せたヴァージョンも作りたいと言ってきたんだ。どんな仕上がりになるのかと思ったけど、想像以上に素晴らしい出来上がりだったんで、他の作品にもヴォーカルを乗せてみようということになったんだ。

今ダブステップでそういうことをやっている人は少ないのだけど、それは怖くなかった?

それはないよ。ほとんどの作品がインストルメンタルだからといってヴォーカルが必要ないというわけじゃない。そういう実験的なこともしてみたかったし、このアルバムはどちらかというと「家聴き」向きなところもあるし。ヴォーカルを起用したことはリスナーの幅も広がることになるだろうしね。

インストとヴォーカル盤を2枚のディスクに分けているけど、ヴォーカル盤の方にもインストの曲が入っているというのは、アルバム全体の流れから?

うん。流れとしてヴォーカル・トラックのディスクの中にもブレイクが必要と感じたからあえてそうしたんだ。

そういう、みんながやっていないことを恐れずにやるところも、ROB SMITHたちやMASSIVE ATTACKがやってきたことを引き継いでいると思うんだよね。

常に意識しているし、特にSMITH & MIGHTYはリスペクトしているから。僕はブリストルの出身じゃないけれど、ホームタウンという風に思っているし、SMITH & MIGHTYMASSIVE ATTACKFULL CYCLEは僕にとってのレジェンド。彼らに比べれば僕なんてちっぽけなプロデューサーではあるけれど、同じグループとして捉えてもらえるのは嬉しいことだよ。

TOM(FORD / PEVERELIST)も、あなたのアルバムのことを「未来のブリストル・クラシック!」と言って興奮してたよ。

マジ? いいやつだ(笑)。

きみが運営している2つのレーベル、TECTONICとEARWAXの違いは?

EARWAXは、よりダブ/レゲエでダンスフロア寄りのリリース。TECTONICは、よりディープなサウンドを指向してる。

きみはプロデューサーであり、他のアーティストの作品もリリースするレーベルのオーナーであるよね。その全てを自分でやるモチベーションっていうのはなんだろう?

僕は音楽が好きだし、僕が興味を惹かれる音楽を作る人々をいつもリスペクトしてるから。僕がイイと思って、人々に聴かれるべきと思った音楽をリリースするんだ。

今回の来日でもダブプレートが満載だったけど、CD-Rでなくダブプレートをカットするのはどうして?

ダブプレートは、いくつかの段階でマスタリングされるから音が良いんだ。とにかく、ヴァイナルには自然にコンプが効いてるしさ、音が暖かくて、CD-Rよりもイイ音なんだ。

ダブプレートはどこで切っているの?

TRANSITION、DUB STUDIO、OPTIMUMだね。

ダブステップのDJたちは、ドラムンベースのとき以上に強いコネクションをお互いに持っていると僕は思うんだけど、どう思う? インターネットの影響っていうのもあるのかな。

そうだね、そう思うよ。ダブステップのプロデューサーはドラムンベースのよりも強い繋がりがあるかも。でも、それはドラムンベースほど古くないからかもしれないね。以前は多くのドラムンベースの人たちがタイトに繋がっていて、ギグのスケジュールなんかも凄くて。そういうのには感銘を受けたよ。

ブリストルでオススメのクラブは?

CLOCKWORKはクールだね。

この先の計画は?

僕に関しては、新しいプロダクションの方法を学んでいるところなんだ。何枚かリリースすると思うけど、その新しいやり方に満足できるまでは出さないかも。レーベルに関しては、2月〜3月にPEVERELISTの12"、5月に2562のアルバムを出すと思う。EARWAXではMOLDY feat. JUAKALIを2月にリリース予定だね。


Interview by E-JIMA (DISC SHOP ZERO), Saturday, December 15, 2007
translation: Miwako


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